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執筆者の写真カシマアカデミーFC

ビジャレアルCF 情報



移籍マーケット期間中のサッカークラブは慌ただしい。

選手移籍は交渉ごとなので、マーケットが閉鎖するギリギリの期日での滑り込みでお話がまとまることが多い。


今日はまさに、そんな典型的な一日であった。

報道にある通り弊クラブは今日、大型補強に成功し、職場は一気に高揚感に包まれた。

私たちクラブは公式発表に至るまで、各部署が連携しながら水面下で様々な準備を進める。

グラフィックデザイナーはリリース用画像のデザイン準備をしたり、コミュニティーマネージャーはSNS用のテキストや動画など知恵を振り絞り、マーケ担当はお披露目用ユニの準備、育休中のドクターも選手のメディカルチェックのために呼び出され(笑)、そして契約担当責任者は、選手の代理人、相手方クラブ、弊クラブフロントや法務部との最終調整に追われていた。


報道関係者は、第一報を報じようと、クラブハウスの外で朝からず〜っとスタンバっている。午後になり待ちくたびれた様子の彼らに、コーヒーを持って降りたら「こういうところがビジャレアルと他クラブの差よね!」とえらく感謝された。


今日は何だかこそばゆくて、つい言いそびれたけれど、明日会ったら「これを日本ではオモテナシって言うんだよ」と教えてあげよう。


今回のような補強では、ちょっとしたサッカークラブの年間予算くらいの、本当にそれくらい大きな額が動く。


それは、サポーターから見ると「クラブがその選手に寄せる期待度」と捉えられ、クラブを取り巻くコミュニティ全体が、期待と希望で満ち溢れる。


私は、チームが試合に勝って歓喜する瞬間以上に、今日のようにサポーターがクラブの新しい挑戦に希望を抱く感じとか、心を重ね合ってみんなで前に進もう!とひとつになる雰囲気が生まれるとき、クラブの存在価値みたいなものを感じて、嬉しくなる。


佐伯夕利子オフィシャルブログ「PUERTA CERO」



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